津軽風土季 特集記事

太宰文学の原点に出会う。

小説『走れメロス』や『人間失格』で知られる作家・太宰治(1909〜1948)は本名を津島修治と言い、青森県北津軽郡金木村(現在の青森県五所川原市金木町)で生まれました。

青森と北海道をつなぐ場所へ

津島家は地域を代表する大地主で、代々金融業を営むほか、父の源右衛門は貴族院議員をも務めた人物。一方、母のタ子(たね)は体が弱かったことから、修治は乳母らによって育てられました。中でも3歳から9歳までの子守であった越野タケの存在はとても大きく、太宰の代表作の一つであり自伝的小説とも言われている『津軽』では、小泊小学校の運動場でタケと30年振りの再会を果たす場面が感動的に描かれています。

(写真左)太宰とタケの銅像
中泊町小泊にある、小説「津軽」の像。本の読み聞かせや道徳など、幼少の頃の太宰はタケより様々な教育を受けた。
(写真右)太宰の生家
太宰治こと津島修治は、津島源右衛門・タ子の第十子六男としてここで誕生した。

なお、太宰が青森中学に進学するまでの約14年間を過ごした津島邸は、現在、太宰治記念館「斜陽館」として多くの人に親しまれており、2004年には、明治期に建てられた貴重な木造建築物として国の重要文化財に指定されました。和洋折衷の趣ある空間に感じる、不思議なほどの居心地の良さ。きっと何度でも訪れたくなることでしょう。

いつ訪れても美味しい 奥津軽の大切な恵み

太宰の生家から、小説『津軽』で太宰がタケと再会したという小泊までは、車で約50分。そのちょうど中間地点に、十三湖でとれたしじみを心ゆくまで堪能できる「しじみ亭奈良屋」があります。

「しじみ亭奈良屋」は、十三湖のしじみを使った定食やラーメンが楽しめる食事処。さらに土産品や挽きたてのコーヒーなどもあり、旅の休憩スポットとしてもおすすめです。看板メニューは十三湖のしじみを堪能できる「しじみづくし」。

しじみのだしがきいた釜めしやしじみ汁、濃厚さがたまらないしじみチャウダーや具材たっぷりのしじみらーめん…。数々のしじみ料理が目の前に並び、なんとも贅沢気分に包まれます。

そして、イカやメバルが多く水揚げされることで知られる小泊地区へ。港沿いでは、一年を通してイカを生干しする風景が見られ、その場でイカ焼きをいただくこともできます。

ぜひこの奥津軽で太宰文学の息吹を感じながら、十三湖のしじみと、ちょうど旬を迎えたスルメイカの美味しさに出会ってみてください。

斜陽館へのアクセス

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