「津軽小野や」代表の小野大海です。
小野やとしての私の原点、それは十三湖のほとりに建つしじみ専門店「しじみ亭奈良屋」にあります。 父親の実家が経営するこの店で働いてみないか、と誘いを受けたのが二十歳過ぎの頃。 それから約9年、お店に立ちながら日々しじみと向き合ってきました。
その中で特に貴重な経験となったのが、私が店長になってから始めたしじみのインターネット通販です。 その頃はまだ大手通販サイトも無いような時代でしたが、しじみ亭で食事をされた方々に直接通販のご案内をお送りさせていただいたところ、次第に多くの注文をいただけるようになりました。
その後、実家の家業である農業を引き継ぐと同時に独立。十三湖しじみの通販専門店「津軽小野や」を立ち上げました。
プレハブひとつの事務所で商品開発を行うことは決して簡単ではありませんでしたが、物産展などを通して全国のお客様と直接出会えることが、私にとって何よりの喜び、励みとなりました。
お客様とお話していると、いただけるヒントがたくさんあります。 そこで得たものが糧となり、今日へ繋がっていることを日々実感しています。
私たちのモットーは、お客様に喜んでいただける商品をお届けすること。
まず自らのこだわりとして、しじみの砂吐き・洗浄はすべて私自身の手で行っています。 特に夏の時期は毎日のように何百キロという量のしじみが水揚げされるのですが、それらをすぐに水槽へ入れ、翌日の朝に洗浄。 その際に、死貝や空貝がないか音を聞いて判断しながら、一つひとつ選別していきます。 そして、新鮮なうちに冷凍保存することで、旨みが凝縮した美味しいしじみの供給を実現しています。
加工商品に至っても、お客様に安心安全で確かな美味しさをお届けするため、スタッフが一つひとつ丁寧に、手作業で仕上げています。 さらに、無添加や無糖といった体に良いものへのこだわりはもちろん、「フタが開けやすい」「調理がしやすい」といった商品そのものの使いやすさについても、スタッフ全員で考案。
おかげさまで、リピーターをはじめ多くのお客様に支えていただいております。
岩木山を望み一面に田んぼが広がる中里地区と、漁業が盛んな港町・小泊地区からなる中泊町には、しじみ以外にも素晴らしい食材が数多くあります。
中でも、中里地区に住む私が特に感動したのが、朝水揚げされた新鮮なイカが当たり前のように食卓に並ぶ小泊地区の日常でした。さらに津軽全体を見れば、「魅力的な食材や料理がまだこんなにあるんだ!」と、食に対する発見が未だ尽きることはありません。
そんな風にたくさんの美味しいものと日々出会う中で芽生えるようになった、「津軽」という地域そのものを広く宣伝していきたいという想い。
これからも「津軽小野や」を通じて、皆様の食卓へ津軽の美味しいものをお届けしてまいります。 そして、そんな美味しい食が揃う津軽に直接足を運んでいただけたら幸いです。