津軽風土季 特集記事

みんなに愛される 伝統の味を求めて

 

八戸を代表する食文化 南部せんべい

青森県や岩手県の名物として全国的に知られる南部せんべい。中でも青森県八戸市は発祥の地と言われており、市内には10を超えるせんべい店がそれぞれの製法で伝統の味を守り続けています。

創業して74年の「たちばなせんべい店」では、二枚型式と呼ばれる焼き型機を使って一日に四千〜五千枚のせんべいを焼き上げています。基本となる材料は、小麦粉・塩・重曹。体全体の力をうまく使いながらそれらを混ぜてこね、一枚分の大きさに切り分けて軽く伸ばし、焼き型機へのせ焼いていきます。そうして完成する白せんべいは、シンプルだからこそ小麦の風味が感じられる素朴な美味しさが魅力です。また焼き型からはみ出た部分は“みみ“と呼ばれ、もっちりとした食感が人気。他にも、ごまや豆が入ったものなどさまざまな味が楽しめる南部せんべいですが、八戸と言えばせんべい汁も定番。おやつとしてだけでなく食材としても大活躍する、まさにソウルフード的存在なのです。

白せんべいはバターやマヨネーズをつけても美味しいですよ(店長・関川さん)

たちばなせんべい店

住所/青森県八戸市小中野5-11-9

八戸の夜を満喫するならみろく横丁へ

八戸の中心街には8つの横丁があり、昔からハシゴ酒を楽しむスタイルが定着しています。その中の一つ「みろく横丁」は、連日地元客や観光客で賑わう人気のスポット。通り沿いには20軒以上の屋台が並び、それぞれアットホームな雰囲気の中、八戸の食材を使ったグルメや地酒を堪能できるのが特長です。またバリアフリーなのも嬉しいポイント。

三日町と六日町をつないでいることから「みろく(三六)」の名が付いたそう

新鮮な魚介類をリーズナブルに『ひよこ』

ウニやホヤなど、地場産の魚介を生きたままさばいて提供してくれるお店。中でもどんこ刺、どんこなめろうは通年で楽しめる人気メニューです。「ここは何を食べても美味しいし安いし、とにかく新鮮!」とこの日訪れていた常連さんも太鼓判。

地元食材で作る絶品洋風メニュー『寿々-JuJu-』

一人で訪れても楽しく飲食できる居心地の良さが魅力。メニューは観光客や若い人も楽しめるよう、南部地方らしいものから野菜をふんだんに使用したヘルシーなものまで幅広く取り揃えています。

〈写真左〉南部地方に伝わる小麦粉が主原料のむぎかっけをラザニアの皮として使用した「かっけザニア」。そして、半生でもちもちした食感のてんぽせんべいで牛バラ・ポテトサラダ・ハニークリームチーズを挟んだ「生なんぶせんべいサンド」。どちらもビールやワインのおつまみにぴったり!

お酒の後の締めはやっぱりラーメン!『味のめん匠』

思う存分ハシゴ酒を楽しんだら、最後は八戸らーめん専門屋台のこの店へ。小野やのしじみがたっぷり入った「しじみの塩らーめん」はお酒を飲んだ後の〆の一杯として人気のメニュー。まさに五臓六腑に染み渡る美味しさです。

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