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極上の鯖料理に出会えるまち、八戸

 

極上の鯖料理に出会えるまち、八戸

 上質な鯖が数多く水揚げされることで知られる青森県八戸港。中でも人気なのが、背中に虎のような模様を持つ、身が厚く脂の乗った『虎鯖®』です。命名したのは、八戸ニューシティホテルで板長を務める谷口圭介さん。テレビドラマなどでも取り上げられ話題を呼んでいる『虎鯖棒すし』の生みの親でもあります。この棒すしの〆鯖は塩と酢のみという昔ながらのシンプルな調理法で仕上げられており、鯖本来の美味しさが存分に引き出された一品。口に入れると酢飯がほろほろとほどけ、そして〆鯖でありながらまるでトロの刺身を食しているかのような、濃厚な脂の旨みと身の柔らかさを堪能することができます。「食品添加物を使っていないからこそ、その鯖ならではの味わいが楽しめるまさに“一期一会”の味」と谷口板長。さらに約30年かけて完成させたという、虎鯖料理の原点・味噌煮も絶品です。そんな唯一無二の虎鯖料理が味わえる八戸へ、皆さんも足を運んでみませんか?

八戸を訪れるビジネスマンの口コミや首都圏での催事などをきっかけに広がっていった、虎鯖料理の美味しさ。谷口板長は「作り手の顔が見えることも大事」と、料理についてはもちろん、八戸の文化などについてもブログで日々情報発信している

『虎鯖』という名前の通り、背には虎のような模様がくっきり。さらに八戸産虎鯖には、身を開くと濃厚な鯖脂を含んだ「脂袋」が出てくるという大きな特徴も

誰もが安心して食べられるよう、一本一本丁寧に骨抜き。熟練の技を生かした手作業へのこだわりも美味しさの理由の一つ

八戸ニューシティホテル

住所/青森県八戸市売市2-12-21

問合せ先/0178-46-0311

https://hachinohe-torasaba.com

ウミネコが飛び交う開運の島、蕪島

赤い鳥居が目印の蕪島は、国の天然記念物に指定されている国内唯一のウミネコ繁殖地。ルールを守れば、繁殖の様子を誰でも間近で観察することができます。3月上旬に飛来したウミネコは4月下旬頃から産卵を始め、6月にはかわいいヒナが誕生。そして8月頃までに繁殖を終え、また島を去っていきます。その数なんと3〜4万羽。そんなウミネコたちは、蕪島の頂上に鎮座する蕪島神社の弁財天の使いとして、八戸の人々に大切に扱われてきました。漁業安全や商売繁盛の御利益を求めて神社を訪れる人も多く、パワースポットとしても人気の島となっています。

ウミネコの仲睦まじい姿に思わずほっこり。5月には島のいたるところで卵が見られるようになるので、観察する際は足元に十分気を付けて

蕪島神社

住所/青森県八戸市鮫町鮫56-2

問合せ先/0178-34-2730(蕪島神社)

あらゆる食材が並ぶ市民の台所、八食センター

青森の新鮮な魚介類をはじめ、野菜や精肉、惣菜、そしてお土産など、60を超える店舗が自慢の品を取り揃える食のテーマパーク。なかでも、購入した食材を炭火で焼いて食べられる「七厘村」は人気のスポット。他にも「味横丁」や「厨スタジアム」といった飲食街があり、八戸名物をお腹いっぱい味わえます。また館内には子どもたちが思い切り体を動かせる大きな遊具広場も。ちなみにこれからの時期は、ウニやホヤといった青森を代表する海産物が旬を迎え、8月末には恒例の野外音楽イベントである「八食サマーフリーライブ」も開催されるなど盛りだくさんです。

旬の海の幸がずらりと並ぶ館内。市場ならではの活気ある雰囲気が楽しめる

八食センター

住所/青森県八戸市河原木字神才22-2

問合せ先/0178-28-9311

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